お座とろ列車の概要
福島県・会津地方をゆったりと走る「お座トロ展望列車」は、会津若松駅から会津田島駅までを結ぶ観光列車です。列車名の「お座トロ」は、「お座敷」と「トロッコ」を組み合わせた言葉。名前の通り、列車内にはお座敷席とトロッコ席、そして外の景色を一望できる展望席の3タイプがあり、乗る人それぞれのスタイルで旅を満喫できます。
昔から会津地方の人々の生活を支えているこの鉄道も、今では観光列車として全国から鉄道ファンや旅行者が訪れる人気路線になりました。豊かな自然と素朴な人情に触れられる、まさに「走る会津の魅力列車」です。

会津鉄道が運行する2両編成の列車で、沿線の豊かな自然や歴史あるまち並みを、のんびりと眺めながら楽しむことができます。
風を感じるトロッコ席で楽しむ、会津の絶景旅

お座トロ展望列車の一番の魅力は、なんといっても開放感あふれるトロッコ席。春から秋にかけての期間(4月下旬〜11月上旬)は窓が取り外され、心地よい風を感じながら渓谷や山里の風景を間近に楽しめます。
沿線には、四季折々の美しい風景が続きます。春には桜が川沿いを彩り、新緑がまぶしい初夏には里山の生命力を感じられます。秋には紅葉が車窓いっぱいに広がり、カメラを手にした旅行者で賑わいます。
途中の駅にも個性豊かなスポットが点在。たとえば「湯野上温泉駅」は日本でも珍しい茅葺き屋根の駅舎で、囲炉裏のある待合室がノスタルジックな雰囲気。足湯も併設されていて、列車の待ち時間にひと休みするのもおすすめです。
お座とろ列車の見どころ
お土産
売店
写真スポット
楽しみ方・おすすめの過ごし方
お座トロ展望列車は、移動そのものが旅の目的になる特別な列車です。せっかくなら、のんびり途中下車しながら会津の自然と文化を味わってみましょう。
おすすめは、塔のへつり駅で下車しての散策。100万年の歳月をかけて自然がつくり出した奇岩群「塔のへつり」は、国の天然記念物にも指定されています。吊り橋を渡って間近に眺めると、そのスケールに圧倒されます。駅から徒歩5分とアクセスも良好です。


さらに、湯野上温泉駅から出発するバス「猿游号(さるゆうごう)」に乗れば、江戸時代の宿場町「大内宿」にもアクセス可能。茅葺き屋根が並ぶまち並みを歩けば、まるでタイムスリップしたような気分に。手打ちそばや地酒、郷土食「しんごろう」など、地元の味覚も楽しめます。
季節ごとに違う表情を見せる車窓風景を堪能するなら、午前便で出発するのがベスト。特に秋の朝、霧が立ち込める中をゆっくり走るトロッコ列車は幻想的です。春や夏は昼間の明るい時間帯に、木々の緑や川の輝きを楽しむのもおすすめです。
なお、東京方面からは「東武浅草駅」から東武線で会津田島駅へ約3時間30分となっています。東京からゆったりとした電車旅を堪能するのもおすすめです。
基本情報
スポット名:お座トロ展望列車(会津鉄道)
区間:JR会津若松駅〜会津鉄道会津田島駅
運行期間:4月下旬〜11月上旬(冬季は運休)
運行便数:1日2便(指定日運行)
料金:乗車区間の運賃+トロッコ座席指定券400円(大人)
座席タイプ:展望席/お座敷席/トロッコ席
アクセス
JR会津若松駅または会津田島駅より乗車可能
JR会津若松駅: 〒965-0041 福島県会津若松市駅前町1−1
会津田島駅: 〒967-0004 福島県南会津郡南会津町田島西番場甲

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