酒の宿 玉城屋

新発田城

光と自然が織りなす幻想アート空間

新発田城の概要

新発田城は新潟県新発田市にある平城で、江戸時代に新発田藩の藩庁が置かれた城跡です。別名を「菖蒲城」ともいい、現在でも城郭の建築物が残る貴重な史跡として知られています。加治川を外堀に利用し、本丸・二の丸などを持つ縄張りで、県内では唯一、江戸時代当時の城郭建築が現存する城址です。「日本100名城」のひとつにも選ばれています。

本丸の北西隅にある三重櫓は「三階櫓」と呼ばれ、城の実質的な天守でした。この三階櫓は非常に特徴的で、屋根の上が丁字型になっており、棟上には金色に輝く鯱(しゃちほこ)が3匹載っています。鯱は通常2匹ですが、新発田城だけに見られる珍しい光景です。また、外壁には白と黒の海鼠壁(なまこかべ)が施され、越後の豪雪対策として用いられました。本丸表門や二の丸隅櫓は当時の姿のまま残り、国の重要文化財に指定されています。

新発田城の見どころ

城内の建物では、本丸表門・二の丸隅櫓・辰巳櫓の内部を見学できます。各櫓は復元・保存されており、当時の石落としや格子窓などを間近に見られます。残念ながら三階櫓は陸上自衛隊の敷地内にあるため内部見学はできませんが、城と重なる駐屯地の光景から、近年では「戦国自衛隊の城」という愛称でも呼ばれています。

通常、城の櫓や門の棟飾りである鯱鉾は「対」で飾られますが、新発田城の三階櫓の屋根上には合計3匹の金色の鯱が飾られており、真鍮製の飾り瓦としては全国でも珍しい例です。屋根が丁字型であるため、東西と南向きの3方向すべてに鯱が載っている点もユニークです。

本丸表門(黒門)や移築された二の丸隅櫓は江戸時代の遺構がそのまま残り、往時の雰囲気を伝えています。これらは国の重要文化財に指定されており、本格的な城門の構造(2階の石落とし・格子窓など)を間近に見ることができます。

表門前には、新発田出身で赤穂浪士(忠臣蔵)の一人として知られる堀部安兵衛の銅像があります。隣接の「安兵衛茶屋」では当城の御城印や日本100名城の城カードなどが販売されていますよ。

城から徒歩約20分の位置にある清水園は、江戸時代の藩主・溝口家の下屋敷跡に作られた日本庭園です。園内は四季折々の風景が美しく、入園料を払えば見学できます。足軽長屋との共通入園券も販売されています。清水園のすぐ前には、八棟続きの足軽長屋が現存しています。これは国の重要文化財にも指定されており、足軽が住んでいた質素な茅葺屋根の長屋で、当時の生活を感じることができます。

大﨑庸平

清津峡トンネル

大﨑庸平

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外観は白黒のコントラストが美しいです。春には桜、秋には紅葉も楽しめます。

楽しみ方・おすすめの過ごし方

新発田城は城址公園として整備されており、芝生広場や堀端の遊歩道を散策しながらゆっくり見て回れます。春は園内にソメイヨシノやヤエザクラ約290本(ソメイ260本・八重桜30本)が咲き誇り、ぼんぼりが灯されて夜桜鑑賞も楽しめます。秋は紅葉、冬は白銀の雪景色と、一年中異なる趣があります。桜のシーズンにはぼんぼりで夜間ライトアップも行われ、お堀に映る桜と城のコラボは格別です。

本丸表門や二の丸隅櫓、三階櫓など城郭建築を背景にした写真は映えます。特にお堀に映る城門や、春の桜・秋の紅葉を絡めた構図がおすすめです。夜桜とライトアップされた白壁の城郭は幻想的で、カメラを構える観光客も多く訪れます。

城内は公園化されていて舗装や石段が整備されており、小さな子連れでも歩きやすいです。本丸跡まで緩やかな坂を上ると、城下町や二の丸の石垣を一望できるビューポイントがあります。城郭の石垣や土塁を間近で見ながら歩けば、当時の城攻めを追体験する気分が味わえます。

基本情報

スポット名:新発田城

開城時間:
・4月〜10月は9:00~17:00
・11月は9:00~16:30
・12月〜翌3月下旬は冬期閉鎖 ※積雪状況で3月下旬から再開の場合あり

料金:無料

アクセス

住所:新潟県新発田市大手町6丁目

アクセス方法:
・電車:JR羽越本線・白新線「新発田駅」下車徒歩約20分。
・車:日本海東北自動車道・聖籠新発田ICから国道7号経由で約10分。
※駅前にレンタサイクル(4月〜11月)があり、観光に便利です。

駐車場:
・城址公園内:普通車10台、大型車5台。
・大駐車場(徒歩3分):163台(無料)

注意事項:冬期閉鎖期間中(12月〜3月末)は城内には入れません。三階櫓は自衛隊敷地内にあるため立ち入り禁止です。城内での飲酒・バーベキュー等はできません。写真撮影は許可されていますが、ドローン飛行は規制されています。

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