今回ご紹介するのは、真夏の7月下旬に訪れた新潟県十日町市の古民家宿「雪の家(ゆきのや)古澤邸」です。150年以上の歴史を持つこの家は、宿主・井比さんの思いと地域とのつながりの中で蘇った家で、「暮らすように旅する」時間を体験できる場所でした。 滞在は、暑さに合わせた早朝のトレッキングから始まり、宿での夜、翌朝の散歩と朝ごはんへ。この記事では、その一日の流れを等身大でまとめます。 1. 早朝の一言で始まる“トレッキング” 「今日は暑くなるので、七時前に出ましょう。」その一言で目が覚めました。真夏の新潟・十日町。古民家宿「雪の家」に泊まる前に、まず歩いてこの土地を確かめます。 「無理のないペースで行きましょう。」 そう言われて、少し肩の力が抜けました。宿主でありガイドの井比さんを先頭に、トレッキング開始です。 2. トレッキング|香り・音・手触りで歩く里山 スタートは北越急行・ほくほく大島駅。猛暑の日は早出が基本。 最初の小さな神社で手を合わせて安全祈願をしてから、山へ入ります。道端の木の柱は、昔の“はざ掛け”。風景に生活の跡がそのまま残っています。 未舗装の旧道に入ると、足裏に土の弾み。木漏れ日の下でクロモジの枝をこすると、指先にすっとした香り。ブナ林に入ると空気がひんやりします。葉と土が水を抱える話を聞きながら歩くと、自然とペースが落ちました。 印象に残った話 このあたりは標高が高くないのにブナの原生林が広がっていること。豪雪地帯ゆえに、ブナが“高地と勘違いして”ここで育ったという話です。 ブナの葉は落ちると腐葉土になり、スポンジのように雨水を吸ってゆっくり地中へ返す——それが地下水を育て、農業や生態系を支える。人知れず水を蓄えて暮らしを支える存在だと聞き、はっとしました。 頂上に着くと景色が開け、風に合わせて木々がざわっと鳴ります。疲れていた体に、風と空気がまっすぐ入ってくる感じ。 ここで休憩。井比さんのリュックから、やかんセットと笹団子。その場で湯を沸かし、クロモジ茶を淹れてくれました。 「クロモジのハーブティー、どうぞ。」 さっき採った枝はこのため。さっぱりしていて、汗が引きます。(私はアロマやハーブが好きなので、こういう“本物”は嬉しい。台湾ではやったことがない体験。) この日は暑さが厳しく、途中で引き返して車で星峠の棚田絶景スポットへ。正直、私は体力の限界 … 続きを読む 【十日町】築150年を誇る古民家——『雪の家』と絶景の棚田
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