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ヒューマンハブ天寧寺倉庫

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ヒューマンハブ天寧寺倉庫の概要

2022年、福島県会津若松市に老舗漆器メーカー「関美工堂」の旧本社倉庫をリノベーションした複合施設「ヒューマンハブ天寧寺倉庫（HHT）」が誕生しました。ここは、会津の伝統工芸と先端デジタル技術を融合した新時代のローカルハブとして、次世代のモノづくりやコトづくりを国内外に発信する場となっています。

館内は延べ床面積340坪もの広さがあり、伝統工芸品である会津塗（会津漆器）の器や会津木綿の衣類・小物など地域ゆかりの工芸品がずらりと並ぶショップ、香り高いコーヒーやパン、スイーツなどが楽しめるカフェ、さらには職人がその技術を磨くシェア工房やコワーキングスペースまで備えています。

2024年、オランダのデザイン誌『FRAME』が主催するFRAME Awardsにおいて、コワーキングスペース部門の最優秀賞である「Co-working Space of the Year」を受賞し、世界的に高く評価されました。

ヒューマンハブ天寧寺倉庫の見どころ

1階にはセレクトショップ（BIKODO STORE）・カフェ（BIKODO CAFE）・シェア工房（STUDIO）・キッチン（KITCHEN）があります。

BIKODO STOREは世界のどこを探してもほかにない、”ここでしか買えない”品揃えにこだわったセレクトショップで、会津塗、会津木綿、地域食材など、会津の衣食住文化にまつわる商品が所狭しと並びます。「Quality of JAPAN,Quality of AIZU」をテーマに、地域で育まれ、未来につなげていきたいものや、普段使いに適した本質的なものが商品として選ばれています。

ショップをひと通り見た後は、吹き抜け天井から柔らかな光が差し込むBIKODO CAFEでほっと一息つきましょう。このカフェではストアに並ぶ会津漆器の商品が実際に使用されており、木の温もりを感じる贅沢なカフェ時間を過ごすことができます。おすすめはなんといっても熟練マスターによる香り高いハンドドリップコーヒー。実はこのカフェは福島県内外のイベントで人気を博したロースター「PLAY TIME COFFEE＆ROASTER」が実店舗として構えたお店なんです。金～月曜日には「cafe＆activity nowhere」による自家製の焼きたてパンや焼き菓子が楽しめます。さらに、不定期でPOPUPカフェも開催。ベーカー、パティシエ、料理人などとコラボレーションしたメニューが並びます。会津漆器によって提供されるコーヒーやパン、スイーツをいただけば、会津の豊かさを五感で味わうことができるでしょう。

シェア工房では、職人たちの作業の様子を見学できるかもしれません。ここでは木を削って器の形状を決める木地師や漆を塗る職人である塗師、漆器に加飾する蒔絵師といった若手クラフトマンが日々腕を磨いており、その卓越したものづくりの現場を間近に感じられます。伝統工芸の制作工程をガラス越しに眺める機会は貴重で、職人技の繊細さに思わず見入ってしまうことでしょう。

大判印刷やTシャツ、トートバッグにプリントできるガーメントプリンターが利用可能な「HHT PRINT Lab.」は、訪れた人がモノづくりを体験できる場としてエプソン社と共創で作られました。ここでは世界で一つだけしかないオリジナルのTシャツやトートバッグを制作できます。

楽しみ方・おすすめの過ごし方

ヒューマンハブ天寧寺倉庫は鶴ヶ城や飯盛山といった観光名所からのアクセスが良いため、観光中にちょっと休憩したいな、というタイミングで立ち寄ってみてはいかがでしょう。ショップでお気に入りの工芸品を見つけた後はカフェでコーヒーブレイク。吹き抜け空間の開放感に包まれながら、地元産のパンやスイーツとともに旅の疲れを癒せます。館内には無料のWi-Fiも完備されているので、写真をSNSにアップしたり次の旅程を調べたりするのにも便利です。

館内で開催される各種ワークショップやイベントに参加してみるのもおすすめです。漆塗りの箸づくり体験や、好きなデザインを会津木綿にプリンターで印刷するワークショップなど伝統工芸やアート、テクノロジーに関連したイベントが随時行われており、見るだけでなく体験することで会津の文化や技術をより深く楽しむことができます。イベント情報は公式サイトのカレンダーで確認できるので、旅程に合わせてチェックしてみましょう。