紅竹食堂
寸又峡温泉で唯一の自家製麺の食事処
湖の真ん中に浮かぶ、絶景の秘境駅

「奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)」は、静岡県榛原郡川根本町にある大井川鐵道・井川線(南アルプスあぷとライン)の無人駅です。長島ダムの建設によってできたダム湖(接岨湖)の、半島状に突き出た土地に立地しており、駅名の通り、湖の上に浮かんでいるように見えることから人気の観光スポットとなっています。
山々に囲まれたエメラルドグリーンの湖の真ん中に、小さな駅がぽっかりと浮かんでいるような眺めが最大の特徴です。「クールジャパン・アワード2019」も受賞し、近年人気が急上昇している秘境駅で、『寸又峡 夢の吊橋』と並ぶ奥大井の名所として知られています。駅の両端には「奥大井レインボーブリッジ」と呼ばれる鉄橋が架かり、湖面に映える赤い列車と相まって、訪れる人を魅了し続けています。
最大の見どころは、駅を上から見下ろす絶景ビューポイントからの眺めです。駅のホームから線路脇に延びる遊歩道を歩き、そこから10分ほど山道を登ったところに展望スポットがあります。湖上にぽつんと浮かぶ駅と、それをつなぐレインボーブリッジを一望でき、ちょうど列車が橋を渡るタイミングを狙えば、まさに絵になる一枚を撮影することができます。
もう一つの魅力は、ロマンチックな仕掛けの数々です。ホームには“湖上”と“恋”、“錠”をかけた「恋錠(れんじょう)」のコーナーがあり、ハート型の鍵は大井川鐵道の駅売店で販売されています。かつては駅で結婚式が行われたこともある、愛を誓う場所として知られたスポットです。また、週末を中心に湖上駅カフェが営業しているので、ホームを見下ろしながらひと息つくことができます。
駅の後ろにあるログハウス風の休憩所は自由に利用できます!
アクセスは、列車で訪れる方法と車で訪れる方法の2通りがあります。秘境駅らしい山岳列車の旅を味わうなら、ぜひ井川線(南アルプスあぷとライン)に揺られてみましょう。長島ダム駅〜アプトいちしろ駅の区間は日本の鉄道路線で最も急な坂道で、それを克服するために、機関車の歯車と地上のラックレールを噛み合わせて走らせる「アプト式」という日本で唯一の仕組みを採用しています。車掌さんによる車内放送で沿線の見どころも解説してくれるので、ただ景色を眺めるだけでなく、奥大井エリアをより深く理解しながら楽しめます。
効率よく絶景を堪能したい方には、行きと帰りで交通手段を変えるルートがおすすめです。千頭駅前から「閑蔵線路線バス」で「湖上入口」バス停まで約23分、そこから展望所まではたったの徒歩2分。到着してすぐに絶景を拝めるうえ、この展望所から奥大井湖上駅へは徒歩約12分なので、坂道を下るだけで駅へ向かえます。絶景を楽しんだら、帰りは奥大井湖上駅からアプト式列車に乗り、約1時間かけてゆっくりと千頭駅へ戻る——車窓の景色も満喫できる、良いことづくしのプランです。
湖上駅カフェに立ち寄るのも楽しみのひとつ。湖上駅をイメージした「蒼い湖上カレー」や、川根産の柚子を使った「柚子キーマカレー」もあるので、景色を眺めながらの食事はいかがでしょうか。体力に自信があれば、駅から隣の接岨峡温泉駅まで歩くルート(約1時間)も人気の観光コースになっています。なお、井川線は2026年7月1日から観光列車として予約制に移行するため、列車で訪れる際は事前に大井川鐵道の公式サイトで最新の時刻・予約情報を確認しておくと安心です。
・スポット名:奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)
・営業時間:駅のため特になし(湖上駅カフェは金・土・日・月・祝日限定の営業 ※冬季休業・臨時休業あり)
・定休日:なし(カフェの営業日は上記の通り)
・料金:駅の見学・入場は無料。列車利用の場合は井川線の運賃が必要 ※正確な運賃は情報なし(2026年7月1日より予約制に移行のため、公式サイトで要確認)
・駐車場:あり(2021年に拡張され約20台 ※無料)
・住所: 静岡県榛原郡川根本町梅地
交通方法
・公共交通機関:大井川鐵道 千頭駅から南アルプスあぷとライン(井川線)で約70分。または千頭駅前から閑蔵線路線バスで「湖上入口」まで約23分、徒歩約2分で展望所。
・車:千頭駅から県道388号線経由で約20〜30分(駅周辺の駐車場から徒歩・階段で駅・展望台へ)。