幾里人珈琲焙煎所
赤い鳥居が連なる先には、息をのむ絶景
棚田と滝の絶景をガイドと巡る森林散策

福岡県南東部に位置するうきは市は、南に耳納連山と呼ばれる約30km続く山脈を抱え、北側には筑後川という大河が流れる自然豊かな地域です。平野部には水田、山麓には果樹園、山間部には棚田や森林が広がり、水源の森・名水・棚田といった市自慢の景観はそれぞれ、「水源の森百選」、「名水百選」、「棚田百選」に選定されています。
こうした豊かな自然資本を活かし、科学的エビデンスに基づいて心身の健康増進やストレス緩和を図る取組みが「森林セラピー」です。昔から「森林浴」という言葉がありましたが、近年の研究で森林環境にいることによるリラックス効果や免疫力向上などの生理的メリットが解明され、森林セラピーという形で実践されるようになりました。
うきは市はその有用性が認められ、2008年に九州北部で初めて「森林セラピー基地」として認定されたのです。市内の森にはスギやヒノキといった針葉樹が多く、爽やかな木の香りやフィトンチッドと呼ばれる植物由来の芳香成分が感じられるのも魅力です。まさに科学が証明した癒しの森で、心と体を整える特別な観光体験ができるのが「うきは市 森林セラピー」なのです。
うきは市の森林セラピーでは、趣の異なる2つの散策コース(セラピーロード)を楽しむことができます。
1つ目は「つづら棚田の散歩道」コース。山あいに広がる面積約7ヘクタール・約300枚もの棚田は400年前からの石積みで区切られており、その美しい農村風景は「日本の棚田百選」にも選ばれています。棚田には四季折々で異なる表情があり、田植え前に水面が一面輝く春、稲穂が黄金色に染まる初秋、真っ赤な彼岸花が咲き誇る秋彼岸の頃、そして雪化粧の冬景色と、一年を通じて写真映えする絶景に出会えます。棚田の中に整備された遊歩道をガイドと歩けば、普段は間近に見られない石垣の迫力や里山の静けさを肌で感じることができ、「ここでしか味わえない」癒しを堪能できるでしょう。
もう1つのコースは「巨瀬(こせ)の源流の散歩道」です。こちらは水源林で名高い調音の滝公園を起点とするルートで、名前のとおり滝のせせらぎや清流の雰囲気を満喫できます。
遊歩道のすぐ横には澄んだ小川が流れ、滝壺からはリラックス効果のあるとされるマイナスイオンがたっぷり漂い、森の空気を一層爽やかに感じさせます。水の流れる音は心を落ち着かせてくれる効果が高く、耳を澄ませば日常の喧騒を忘れてリラックスできるでしょう。特に夏場は周囲の気温が下がり涼を感じられるため、暑い季節の森歩きに最適なコースです。杉木立の緑と渓流の音が織りなす空間はまさに天然のヒーリングスポットで、こちらも季節によって新緑や紅葉など異なる景観美を楽しめます。どちらのセラピーロードもそれぞれ個性的な魅力があるので、両方歩いてみることをおすすめします。
特別なイベントでしか味わえない、ここだけの特別な体験です!
森林セラピーを存分に楽しむには、地元ガイドと一緒に森を歩くガイドツアーに参加するのがおすすめです。うきは市では「癒しの旅先案内人協会」に所属する個性豊かなガイドさんたちが案内役を務めており、木々や草花の豆知識、里山の歴史や文化を教わりながら、ゆったりと森の中を散策することができます。鳥のさえずりや木漏れ日、土や葉の香りに五感を研ぎ澄ませ、ガイドさんと一緒に歩く2時間ほどの森歩きは、初めての方でも安心して楽しめるでしょう。
中でも人気なのが、歩いた後に森の中で一息つける「森のティータイム」付きプランです。散策後にハーブティーと一緒に提供されるうきは産のお菓子は、素朴ながらも土地の恵みが感じられる逸品で、森の癒しとともに地元グルメも味わえると好評です。森の中でティーセットを広げ、摘んだ野の草花でテーブルを飾って写真を撮れば、それだけで特別な思い出になるでしょう。
ほかにはアロマスプレー作り体験がセットになったプランもあり、森林から採れた天然アロマオイルで自分だけのスプレーを作って持ち帰ることができます。森の香りを閉じ込めたスプレーは旅のあともリフレッシュに使えて、お土産にもぴったりですよ。
定期的に開催されている企画イベントに参加してみるのもおすすめです。春や秋を中心に年間約10回程度のイベントが企画されており、ガイド同行で約2kmの森のコースを歩く半日プログラムや、地元の食材を使った弁当付きの1日プログラムなど、多彩な内容が用意されています。参加費も2,000~3,000円程度と手頃なので気軽に参加でき、季節ごとに変わるテーマ企画でリピーターも多いようです。たとえば、初夏の新緑の中で森林ヨガ体験を組み合わせたり、紅葉の森で写真撮影スポットを巡ったりと、イベントならではの楽しみ方ができます。
森林セラピーを満喫した後は、ぜひ周辺の立ち寄りスポットでも癒しの時間を過ごしてみてください。山あいでたくさん歩いた後には、筑後川温泉など市内の温泉で汗を流しながらゆっくり疲れを癒すのも格別です。日帰り入浴が楽しめる施設もたくさんあります。
もし時間に余裕があれば、森林セラピーのコース集合地に近い吉井町の白壁の町並み(重要伝統的建造物群保存地区)を散策してみるのもおすすめです。白壁土蔵造りの歴史情緒あふれる街並みと、山里の自然が織りなす風景はどこか懐かしく、心がほっと落ち着くでしょう。森歩き+温泉+街歩きで心身ともにリフレッシュできること間違いありません。
「ちょっと疲れたな…」と感じたら、ぜひ”うきは市の森”を訪れてみてください。豊かな森と人の温かさが、五感に染みわたる癒しの旅へとあなたを誘ってくれるはずです。
・スポット名:うきは市 森林セラピー
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:年末年始
※希望日の7日前までに要予約
・料金:<個別ガイドプラン>森のティータイム付き 1人 3,000円(税込)~アロマスプレー作り付き 1人 3,500円(税込)<企画イベント>1人 2,000~3,000円程度(内容により変動)
・駐車場:あり(つづら棚田駐車場、調音の滝公園駐車場 等、各コース起点に無料駐車場)
・その他:ガイド案内は通年実施(荒天時中止)英語・中文など多言語パンフレットあり(外国人観光客の受入れ可)
・住所:福岡県うきは市浮羽町朝田582-1(うきは市役所 ブランド推進課 地域振興係 内)
交通方法
・公共交通機関:JR博多駅から久大本線で約70分。
・車:大分自動車道「杷木(はき)IC」からうきは市街地まで約10分